地域天然材 地域天然材

山の木が密集していると木洩れ陽が地面に届かず、下草が育たず、強い雨が降ると土が削られ、根が現れ土砂崩れが起こります。針葉樹を伐ることは、山を守ることでもあります。地産地消。土地で生きてきた木を使って家を建てる。地域の特性をよく知っている先住の木。新しい家として、そのいのちを繋いでいく。家づくりのもうひとつのストーリー。家づくりの職人からのメッセージです。

選木

木の立ち姿、枝ぶり、まわりの木との密度、木が倒れるスペース、どの木を生かすのか。間伐にもいろいろな種類があります。どの木を残すのかを考えながら、どの木を伐るのかを選木します。

伐採

木の倒れ方を想像しながら、ワイヤーをかけ、滑車をつけたりして、倒れる方向を誘導します。どこにどの角度で切り口を入れるかで、倒れ方が決まります。木や山を痛めないように、また、職人の安全に細心の注意が払われます。

搬送

枝払いをし、規定の寸法に切断して丸太にすることを玉切りといいます。玉切りされた木を搬送車に積み、運び出します。急斜面の山では危険なことも多く、困難を極めます。

製材

木には1本1本個性があり、全く同じものはありません。また、山側、谷側で表情も違います。どこの建材に使うのがいいのか、1本の原木からいかに無駄なく製品を取れるか、一本の木と対話しながら挽いていきます。

乾燥

木は変形したり収縮したりします。家の構造に歪みが起きないように、必ず乾燥させてから使用します。乾燥によって、曲り・反り・割れが生じることもあり、繊細な技術が必要です。天然乾燥と人工乾燥があります。

そして住宅へ

危険と人の手と時間を経て建材ができあがります。いよいよ大工さんが家のどの部分にどの建材を使うのか、どの方向で使うのかを考えながら、家を建てていきます。建具、左官、屋根、設備、外構など、たくさんの職人の手が加わり、家ができていきます。