暖炉のある家
アーティストの筒井明さんにお願いした独創的な木の扉を開くと土間があり、そこからリビングへとつながります。リビングの中央にあるのは、薪ストーブではなく暖炉。その暖炉を囲むように、壁沿いにベンチが設置されています。階段下は書斎スペース、寝室と子ども部屋は2階にあります。階段を上がったすぐ脇には、部屋とも違う小さなフリースペースも。高台からのすばらしい景色が見渡せるこのスペースは、ソファとテレビを置き、第二リビングのような場所になっています。
三方向のベンチをつくったことで、リビングにはソファを置く必要がなくなり、広々とした空間が生まれました。お客さんがきても大勢座れるし、ちょうどベンチの目の前には、暖炉が設置されており、ヨルダンで見た風景そのまま、火を囲む場所となっています。
お施主様が藤野に移住したのは、今から5年前。たまたま気に入った賃貸物件が藤野にあったというお施主様ですが、実際に住んでみるとまち自体の居心地もよく、家を購入することを検討し始めました。最初は中古物件の購入を考えていたそうですが、リフォーム費用もかなりかかることもわかり「それなら新築で、全部が思い通りの家を建てたほうがいい」と考えるようになりました。